キルデスビジネス kill!death! business!
今回紹介するシステムは【キルデスビジネス】。こちら、タイトルの通り簡単に言うと『殺して死ぬ仕事』。まじでそういうシステムである。
PVP色の強い対人型TRPG
簡単にあらすじを3行で
- どうしても叶えたい願いを持つPC
- 悪魔が出て来て、地獄のテレビ番組で優勝したら叶えると誘う
- 誘いにのって、優勝まで頑張る
とても簡単。要するに、他のキャラクターを出し抜いて一番を目指すゲームである。
ダイス運が全てを決める
このシステム、ストーリーも決まっていて簡単だが、判定もとてもシンプル。キルデスビジネスでは全ての判定がダイスだけで決まる。現実は非常である。
つまり、どんなに格好の良いRPをしようと失敗なら一瞬でキャラクターが死ぬ。とても命が軽い。逆に、どんなにふざけた名前の技だろうと成功すれば相手は死ぬ。
視聴率の読み合い
ダイスの成否がゲームの勝敗を左右するキルデスビジネス。しかし、このシステムには視聴率という特殊な処理がある。
あくまで地獄のテレビ番組でPCには戦ってもらうわけだが、いくら素晴らしい番組でも視聴率が取れなければどうしょうもないのだ。そこで、だ。
もし判定が成功すれば視聴率が上がり、失敗すれば下がる。そして恐ろしいのが、視聴率によってキャラクターが獲得できるソウル(これが一番多いPCがシナリオの勝者になる)が変動するのだ。判定の成功が続けば、成功させたPCへボーナスソウルが着き、逆に失敗すれば減ってしまう。以下に他のPCのソウルを減らし、自分のソウルを増やすか,,,シンプルな読み合いがある。
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まとめ
- 分かりやすいPVP型のシステム
- 流れが毎回同じ
- ダイス運が全てを左右する
向いている人
- 失敗を恐れない(気にしない)
- PVPシステムが好き
- 流れが決まっていた方がやり易い
向いていない人
- アドリブが苦手
- キャラクターの生死に敏感
- ダイス運だけで色々決められたくない(ダイス運に自信がない)
インセイン コズミック!サスペンス!貴方の恐怖は何処から?
今回はマルチホラーTRPG【インセイン】の紹介を行う。ホラーと聞くと、クトゥルフを思い浮かべる方も多いと思うが、クトゥルフにはない特徴を多々持っているのがインセインである。
マルチホラーTRPG
皆さんはホラーと聞いて何を思い浮かべるだろうか。ゾンビが沢山出てくるようなパニックホラー?それとも、本当は人間が怖いというリアリティーホラー?シュールホラーやジャパニーズホラーも良いでしょう。インセインは、どのようなホラーであろうとそれを再現可能なTRPGである。
これまでの私のブローを読んでくれている方であればここで『あれ?キャラクターじゃなくて?』と、思われるかもしれない。今回のインセインでは、世界観(物語の舞台や物語の方向性)の自由度がかなり高いのが特徴なのだ。
キャラクター作成が簡単
デッドラインヒーローズの記事でもキャラクター作成が簡単だと紹介したが、インセインは(私が知るなかでは)一番キャラクター作成が簡単である。
- 特技を6つ決める(サイコロで決めても良い)
- 特技を2つ、初めから持っているものと合わせて4つになるようにする
- 持っている道具を2つ選ぶ
はい、完成。
計算も特に必要なく、直ぐにできてしまう。
ただ、ここで気を付けなくてはいけないことが『恐怖心』という特技を一つ選んでおかなくてはならない。これは、キャラクターの苦手であったり、恐怖の対象を指す。判定に-補正が加わってしまうが、キャラクターの方向性を掴みやすくなる利点がある。
(恐怖心が暴力ならば、過去に暴力を振るわれた経験が有るかもしれないし、カメラであれば未だに『写真に映ると魂を抜かれる』という言い伝えを信じているのかもしれない)
【秘密】
シノビガミのようにこのシステムにはキャラクターの目的とは別に本来の目的【秘密】が存在する。
ただし、キャラクターだけではなく調査の対象が芋づる式に増えていき最終的に大量の情報から優先順位を考えながら目的達成のために尽力しなくてはならない。
密室から脱出するシナリオの場合
- 机を調べる→謎の箱を見つける
- 箱を調べる→箱から鍵が出てくる(脱出)
正気度システム
このシステムには、正気度・恐怖なるものが存在する。キャラクターが対象に恐怖したかを判定し、失敗するとカードを手に入れる。このカード、各ものに条件が書かれており、もしその、条件をクリアしてしまえばキャラクターの精神は限界を迎え、良からぬことをおこなってしまうだろう。
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まとめ
向いている人
- ホラー系が好きな人
- キャラクター作成に自信がない人
- 考えることが好きな人
向いていない人
- ホラーが苦手な人
- 何をすれば良いか、明確な順序が記されていないと不安な人
- ロストに抵抗が強い人
デッドラインヒーローズ アメコミ、ニチアサ、タイバニ,,,何でもござれの王道
今回は『デッドラインヒーローズTRPG(DRH)』の紹介を行う。
ヒーローものが好きな方におすすめの、超王道展開がつまらない!
希望の星『ヒーロー』
このTRPGでは、PCは悪の組織(ヴィラン)と戦うヒーローとなる。ヒーロー役という点では、他のTRPGとも似ているところがあるが『デッドラインヒーローズ』は少し違う。ヒーローは人々に認知されている英雄であること。そしてヒーローだけが世界を救う救世主となりうる存在というところだろう。
ヒーローも様々
ヒーローと聞いて、どのような存在を思い浮かべるだろうか。
パワーに溢れたキャプテンアメリカ?少女の憧れプリキュア?それとも改造された仮面ライダー?ルールブックを読めば、元ネタ,,,オマージュされたネタが散りばめられていて、思わずクスリとわらってしまうかもしれない。
誰でもヒーロー
このデッドラインヒーローズでは、それぞれのキャラクターへの見せ場を作るシーンが必ずある。ヒロインを救いだすシーンに、悪の親玉と対峙するシーン、戦う理由を自問自答するシーン。そんなときに『カッコいいRP』をすると、1度だけセッション中に使えるアイテムや、成長に使用できる経験点が貰える。
貰わないと後々後悔するので、カッコいいRPを思い付いたら積極的にGMに提案してみよう。
分かりやすいキャラクター作成
このデッドラインヒーローズというシステムは、キャラクター作成が非常に簡単である。初心者でも30分もあればデータを組むことが可能なほどだ。
- ヒーローのタイプを選択(ライターやプリキュア等)
- 各タイプごとに書かれている数字(HPやMPのようなもの)を選んで記入する
- ダイスを降り、技能値の初期を決めたら、各タイプごとのボーナスを好きな技能に割り振る
- 各タイプごとにある技を、4つ決める
このように、キャラクターのヒーロータイプによって殆どのデータが既に決まっているので選ぶ項目が少なくなり、簡単にキャラクターを作ることができる。
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まとめ
デッドラインヒーローズTRPGとは
- どんなヒーローにもなれるTRPG
- 必ず、見せ場がある
- 王道を行くストーリーを楽しめる
向いている人
- ヒーロー物・超能力物などが好きな人
- 分かりやすい展開が好きな人
- ドラマチックなRPを楽しみたい人
向いていない人
- 悪役っぽい役が好きな人
- 複雑なシナリオが好きな人
- カッコいいRPを考えるのが苦手な人
楽しいセッションにするために必要な3つのこと
今回は、TRPGを行う上で心構えをして欲しいことを3つ紹介する。
伝えたいことは他にもあるものの、これさえしておけば少なくとも「互いが嫌な思いをする」回数を減らせると思う。
また、今回紹介することはPLとGMの両者に言えることだけを厳選している。
自分の行いたいことを伝える 「何故を言う」
TRPGという遊びは、とてもできることが多いゲームである。
しかし、自由度がいくら高くともやりたい放題をしてはいけない。
PLも、そしてGMも人間なのでお互いの心のうちや行動の理由を100%分かっている人はいないだろう。
GM「あなたが道を歩いていると、後ろから誰かが話しかけてきました。その人のことをあなたは知りません。PCはどうしますか?」
PL『話しかけてきた人を殴ります』
この例では、PLのことを訳もなく見知らぬ人を殴る非人間的な人と感じるだろう。しかし、次の文を後に付け加えてみたらどうだろう。
GM「何故、そんなことをするのですか?」
GMはそのような質問をする意味がある。システムによっては、多少非人道的なことをしなければ生き残れないものもある。しかし、殆どのシステムでそのような行いをすればPLへのデメリットとしかならない。ここで「殴りたいから・なんかムカつくから」などというPLには、そのまま行動を受理するだけではなく、この先の進行への影響などを説明することができるだろう。ここはGMが権限を使っても良いタイミングである。
また、この問いをされたPLから「このキャラクターは指名手配をされており、人間不信となっている」等といった理由を聞きだすことができるかもしれない。しかし、上記にも書いた通り、進行に支障をきたすことを伝え、ともに「どのようにすれば、キャラクターがセッションに参加できるか」を話し合うこともできるだろう。導入すら支障をきたすキャラクターを持ってくるのはセッションの時間も伸び、PL・GMどちらのためにもならないと思うが…
話を聞く、メモを取る 「何かを常にする」
これは特に、オフラインセッションに言えることだろう。
たとえ出番がなくとも、セッション中にスマートフォンを触るなどもってのほかである。貴方がいくら興味がなくとも、他人に関心を持つフリというのはTRPGでも現実で生活をするうえでも、とても大切だ。
想像してみて欲しい。一方的に自分のことを話す人と、相手のキャラクターの設定などを入れ込んだ話をする人。どちらとまたセッションを行いたいか。今回だけならば自分勝手でも良いだろう。しかし、TRPGを続けたいと思うのであれば他のPLのキャラのやり取りや設定、PLの考え方をある程度聞き、踏まえたRPを行うことができれば次回のセッションへと繋がるだろう。
逆に言うと、自己中心的な考えの人とのセッションは二度としたくない! と、思われてしまう可能性もある。
許可を取る 「○○しても良いか、有難迷惑ではないか」
はじめに述べたことと少しにいているが、これはオフラインセッション向けの話になる。RPやキャラクター作成等、TRPG上の処理行動はとても大事である。しかし、それ以外が大事というわけではない。
megamoritrpg.hatenablog.com
今回話をしたいのは、セッション中に行うセッションには関係のない行為のことである。
どういうことかというと、TRPGの種類にもよるが、1時間ほどで終わるセッションはほとんどない。TRPGは2時間、3時間、もっと長く、人と向かい合った状態で話し続けなければならないのだ。つまりそれだけの時間中、どれだけ人に好かれる(嫌われる)ような行為をしているかを考えて欲しい。
下記は、卓中に行う行動の例である。
- お手洗いに行く
- 電話をする
- お菓子を食べる・水を飲む
- 録音をする
- 配布資料(マップ等)に書き込みをする
1.2.に関してはタイミングを見計らい、行えば問題ないだろう。ただし2.に関しては電話をどうしてもしなくてはいけない又はかかってくる予定があることをセッション前、あらかじめ、メンバーには伝えておかなくてはならない。また、3.の水だけならまだしもお菓子となると、ずっと食べているのはあまり良い印象を持たれない可能性がある。TRPGでは、長くなることを見越してお菓子を持ち寄ることが多いが、あまり食べすぎると「ただお菓子を食べに来た人」と思われてしまうことがあるので注意。あとは、録音を行っているときは咀嚼音が入ってしまわないように少し離れて食べる心遣いがあるとより良い。4.は、特に許可を取らなくてはいけないことである。個人的に楽しむにしろ、リプレイをかき出すにしろ、どのような用途に使うのかを提示しなくてはいけない。無言で録音するなどもってのほかである。5.に関しては、どうしてもシナリオのギミック上書き込みを行う必要があることがある。しかし、誰にも聞かず、勝手に取り上げ、印をつけるのはよろしくない。
いずれにしろ私が言いたいのは「行動をする前に○○をします」と一言言ってから行ってほしいということである。
自分だけでなく、全員が楽しめるセッション
これは、ルールブックにも書いている格言である。
TRPGは一人で行うものではない。話をし、考え、行動を行う遊びである。そのために一番必要なことは技術でも、理解でもなく、マナーであると考える。遊んでやっているとは考えず、どうすれば楽しくなるかを考えることができればきっと、更に楽しい時間を過ごせるようになるだろう。
シノビガミ 現代ニンジャTRPG
今回は現代に生きる忍となり駆け巡るTRPG、『シノビガミ』の紹介を行う。現代とは言ったものの、戦国時代でも駆け巡ることができる。
シリアスからギャグまで作りやすい
闇を行くもの、忍者としてシノビガミのPC(忍)は様々な任務をこなしていく。任務にも様々であり、姫の護衛や重役の暗殺といったオーソドックスなものから、劇の代役、キノコ派タケノコ派で争ったりと様々である。
『シリアスなシステムです。
セッション前にシリアスシリアスシリアスと言いましょう』
と、ルールブックでも記されているほどシリアスなシステムなので卓の雰囲気がシナリオによって変わりやすい。
特殊なシステム『秘密』
このシステム最大の特徴は各PCにそれぞれどのような目的を持っているかという表の使命と、本当の使命である秘密があるというところだ。秘密にかかれている目的を達成するために、行動を行う。
また、このシステム、シノビガミは必ずしも協力できるとは限らない。
例:表の使命→護衛対象を守る
本当の使命→護衛対象を倒す
また、場合によっては自分が作ったPCに突然、自分が知らない設定が追加されることがある。例を上げると
PC1 貴方の目的は巻物を盗むことである。
PC2 PC1のことが好き、目的はPC1と両思いになること
PC3 PC1に恨みを持っている。目的はPC1の邪魔をすること
PC4 PC2のことが好き、目的はPC2と両思いになること
この場合はPC1、2VSPC3、4の対立型シナリオ
泥々とした恋愛模様が楽しめるだろう。(お前ら忍者しろよ,,,とはシノビガミではよく聞くセリフである)
様々な忍者
シノビガミは、様々な漫画やアニメの忍者を再現することも可能である。分身するようなオーソドックスな忍者から、爆弾を扱うようなもの、狐や犬等の忍者にもなることができる。
さらに、各忍者によっては敵対する派閥があるため、それを踏まえたRPを行っても良いかもしれない。
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まとめ
シノビガミとは
- 忍者となって目的の達成を目指すシステム
- シリアス、ギャグと幅広いシナリオがある
- 協力か対立かは秘密を探るまでわからない
向いている人
- データやスキルの組み合わせを考えるのが好きな人
- シリアス、ギャグの両方を楽しむことができる人
- 情報の探りあいを楽しみたい人
向いていない人
- 協力または対立をはっきりさせたい人
- 人を疑うのが苦手な人
- 設定の辻褄あわせが苦手な人
鋼鉄のユグドラシル フリーのTRPG、最強を作り出す
今回少し趣向を変えて、無料で公開されているTRPGの紹介を。『鋼鉄のユグドラシル』はインターネット上で公開されている。
データに縛られない
PCは孤立した島で生きる超能力者である。能力者、といえば。以前紹介したダブルクロスTRPGが有名である。しかし、このシステムとの大きな違いは世界観だろう。ダブルクロスは現代日本の都市を舞台にしていることが多いが、ユグドラシルはサイバー都市のような場所を舞台としていることが多い。
多大な自由
このTRPGの特徴としては、キャラクター作成の自由さがある。(毎回いっているような決まり文句になってしまっているが、このTRPGに関しては本当に自由なのだ)。
まず、このシステムのキャラクター作成はそのPCが『どのような超能力を使うのか』から始まる。すごいのは、この能力にはGMからのストップがかからない限りは自由であること、そしてデータがないということである。
データがない
このTRPGは能力を好きに決めたあと、用途を考える。さらに、能力を決めたあとにそれを攻撃に使うのか、サポートとして使うのかを自分で好きに組み合わせる。(結構、ふざけた能力でも発想で最強になる)
火を手から出す能力者
- 手から炎を出して攻撃
- 炎を身に纏い、自分を強化する
- 炎で敵の装備を溶かして弱体化させる
幸運がとてもすごい能力者
- 幸運にも敵に不幸が起きる
- 幸運にも敵の攻撃が外れる
- 幸運にも良いことが起こる
このシステムはいかにも攻撃が強そうな能力でも、サポート専門にすることも出来るし、弱そうな設定にしても最前線で戦うことが可能である。
大きな成長をしない
セッションが終わると経験値が貰え、その分PCを強化することができる。これは殆どすべてのTRPGでも行われていることだが、このシステムはアイテムを貰える・シナリオ限定の技が変化する位で、大きな成長がない。
成長を楽しみにするPLならば、デメリットに思えるかもしれないが、筆者はそう思わない。
このシステムの良いところは、何度でもシナリオにそのPCを参加させられるというところである。たとえば、一人だけ他のセッションで経験点を得て、強化されたPCがいると、出番を奪ってしまったりシナリオのバランスが取れなくなるなどの理由で使えなくなることがある。しかしこのシステムの面白いところは、そうした成長があまりないのでベテランと新人のPCが共にシナリオに参加することができるのだ。
本当にひとりのキャラクターを、ずっと使い続けたいと思うならば、このシステムは本当にオススメできる。
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まとめ
- 好きな超能力を作ることができる
- どんなキャラクターや能力でもあらゆる役割ができる
- 無料なのでお金が無くても始められる
向いている人
向いていない人
- 決められたデータがないと不安
- リソース調整が苦手な人 (このシステムは回復手段が限られていることが多いため)
- 能力を使う等確認が面倒な人
セッション環境、ツールについて比較 Twitter募集、wiki、オンセン、ディスコード(Skype)
TRPGのセッション環境について述べる。現在募集している場所も増え、参加する勇気さえあれば殆ど直ぐに遊べる環境が整ったように思う。
しかし、募集環境によって向き不向きの差が大変大きく、デビューでつまづいてしまう話も聞く。今回は私が幾つかの環境で参加し、感じたことを5段階で評価し、記す。
勿論個人的な主観も入っているが、指標のひとつとして参考にして欲しい。
今回評価する対象項目は
- 敷居(入りやすさ)
- 初心者対応(ルールの説明、サービスの使い方)
- 人間関係
Twitter募集
- 敷居 ★★★★★(例外あり)
- 初心者対応 ★★★
- 人間関係 ★
Twitter上で#TRPG #PL募集 等のタグ付けで募集がかかっているものの総称である。身内(Twitterで交流がある人同士)ならば気心知れており、直ぐに馴染むことができるだろう。
しかし、野良卓(知り合い同士でない募集)には要注意。事前説明なく新しいルールがあったり、知っている者同士が自分たちにしか分からない会話で盛り上がったりと問題もある。また、そのGM、PLがどのようなプレイングをするかの情報が入って来にくく、地雷の可能性が不鮮明。運試し。行うシステムのルールブックを買っていること前提が多い。
wikiまたはサイト
敷居 ★★
初心者対応 ★★★★
人間関係 ★★★★
『クトゥルフやろうずwiki』などのHPにて募集が行われているもの。場所により登録が必要であったり、多少の編集スキルが必要であったりと入りにくさがある。初心者入門卓など未経験者を対象とした卓が立つことが多く、そこでどどんとふなどのツールの使い方を教えてくれる方も多い。また、『この人とは考え方が合う、合わない』等で参加する卓を考えて応募することが可能である。
ただし、初心者対応は特にだが、人気のGMにはリピーターがよく集まり、希望した卓に参加できない(参加資格が抽選や先着順等になる)こともある。また、クトゥルフ以外のサイトも勿論存在しているが、過疎が進んでいる印象。もっと流行れ。
オンセン
敷居 ★★★★★
初心者対応 ★
人間関係 ★★★★
オンラインセッションのサポートサイトであり、TRPGに特化したSNS。登録さえすればかなりの頻度で開催されている卓にすぐ参加可能。コミュニティや日記機能で分からないことがあれば、誰かしら答えてくれる。サイト登録者が持っているルールブック一覧で流行りのシステムが分かりやすい。
と、良いところがあるが、いかんせん初心者に厳しいところが多く、オンセン独自のツールが存在しているものの基本操作の説明がない、初心者対応の卓が少ない(初めてに厳しい)等がある。初めてのシステムに関しては他のところで行い、慣れてきたらこちらのサイトを使用すると良いかもしれない。
ディスコード(Skype)
敷居 ★(例外あり)
初心者対応 ★★★(例外あり)
人間関係 ★★★(例外あり)
ディスコードやスカイプという『TRPGを行う人を集めたグループ』の総称である。解説するとは言ったものの、これは場所によって差が大きいために言い切れないことが多い。そのシステムだけに特化したグループではそのシステムを中心に行うし、様々なTRPGを広めたいというグループでは日々様々なシステムが行われている。が、中には募集と全く実態が違う所もあるためそのグループに所属する人に前もって現在の状態を確認することをお勧めする。
様々なグループが存在する。よくも悪くも、招待制グループは仲の良いグループが更に出来て、メンバーが固定化することが多く、自由に入れる所は人間関係もといどのようなプレイングをするか分からない運試しが多い。
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今回はメジャーかと思う場所を幾つか上げた。いずれを選ぶとしても下調べをするに越したことはない。個人的なオススメ順番としてはwikiか身内→ディスコードかオンセンの順番で徐々に慣れていく。正直、どどんとふやユドナリウムの使い方がわからなければ後者のなかに入っていくことは困難であるし、自分で調べようにも分かりにくい(GMが使うシステムや、システムによって必要なシステムの見分けがつきにくい)。
どうか、素敵なTRPGデビューを。