分厚い本とサイコロを握って

TRPG好きがTRPGの紹介や思うことをただ書き殴る自己満足ブログ

楽しいセッションにするために必要な3つのこと

 今回は、TRPGを行う上で心構えをして欲しいことを3つ紹介する。
伝えたいことは他にもあるものの、これさえしておけば少なくとも「互いが嫌な思いをする」回数を減らせると思う。

また、今回紹介することはPLとGMの両者に言えることだけを厳選している。

自分の行いたいことを伝える 「何故を言う」

 TRPGという遊びは、とてもできることが多いゲームである。
しかし、自由度がいくら高くともやりたい放題をしてはいけない。
PLも、そしてGMも人間なのでお互いの心のうちや行動の理由を100%分かっている人はいないだろう。

 
  GM「あなたが道を歩いていると、後ろから誰かが話しかけてきました。その人のことをあなたは知りません。PCはどうしますか?」
  PL『話しかけてきた人を殴ります』

 この例では、PLのことを訳もなく見知らぬ人を殴る非人間的な人と感じるだろう。しかし、次の文を後に付け加えてみたらどうだろう。

 GM「何故、そんなことをするのですか?」

 GMはそのような質問をする意味がある。システムによっては、多少非人道的なことをしなければ生き残れないものもある。しかし、殆どのシステムでそのような行いをすればPLへのデメリットとしかならない。ここで「殴りたいから・なんかムカつくから」などというPLには、そのまま行動を受理するだけではなく、この先の進行への影響などを説明することができるだろう。ここはGMが権限を使っても良いタイミングである。
 また、この問いをされたPLから「このキャラクターは指名手配をされており、人間不信となっている」等といった理由を聞きだすことができるかもしれない。しかし、上記にも書いた通り、進行に支障をきたすことを伝え、ともに「どのようにすれば、キャラクターがセッションに参加できるか」を話し合うこともできるだろう。導入すら支障をきたすキャラクターを持ってくるのはセッションの時間も伸び、PL・GMどちらのためにもならないと思うが…

話を聞く、メモを取る 「何かを常にする」

 これは特に、オフラインセッションに言えることだろう。
たとえ出番がなくとも、セッション中にスマートフォンを触るなどもってのほかである。貴方がいくら興味がなくとも、他人に関心を持つフリというのはTRPGでも現実で生活をするうえでも、とても大切だ。
 想像してみて欲しい。一方的に自分のことを話す人と、相手のキャラクターの設定などを入れ込んだ話をする人。どちらとまたセッションを行いたいか。今回だけならば自分勝手でも良いだろう。しかし、TRPGを続けたいと思うのであれば他のPLのキャラのやり取りや設定、PLの考え方をある程度聞き、踏まえたRPを行うことができれば次回のセッションへと繋がるだろう。
 逆に言うと、自己中心的な考えの人とのセッションは二度としたくない! と、思われてしまう可能性もある。

許可を取る 「○○しても良いか、有難迷惑ではないか」

 はじめに述べたことと少しにいているが、これはオフラインセッション向けの話になる。RPやキャラクター作成等、TRPG上の処理行動はとても大事である。しかし、それ以外が大事というわけではない。
megamoritrpg.hatenablog.com
 今回話をしたいのは、セッション中に行うセッションには関係のない行為のことである。
 どういうことかというと、TRPGの種類にもよるが、1時間ほどで終わるセッションはほとんどない。TRPGは2時間、3時間、もっと長く、人と向かい合った状態で話し続けなければならないのだ。つまりそれだけの時間中、どれだけ人に好かれる(嫌われる)ような行為をしているかを考えて欲しい。

 下記は、卓中に行う行動の例である。
 

  1. お手洗いに行く
  2. 電話をする
  3. お菓子を食べる・水を飲む
  4. 録音をする
  5. 配布資料(マップ等)に書き込みをする

1.2.に関してはタイミングを見計らい、行えば問題ないだろう。ただし2.に関しては電話をどうしてもしなくてはいけない又はかかってくる予定があることをセッション前、あらかじめ、メンバーには伝えておかなくてはならない。また、3.の水だけならまだしもお菓子となると、ずっと食べているのはあまり良い印象を持たれない可能性がある。TRPGでは、長くなることを見越してお菓子を持ち寄ることが多いが、あまり食べすぎると「ただお菓子を食べに来た人」と思われてしまうことがあるので注意。あとは、録音を行っているときは咀嚼音が入ってしまわないように少し離れて食べる心遣いがあるとより良い。4.は、特に許可を取らなくてはいけないことである。個人的に楽しむにしろ、リプレイをかき出すにしろ、どのような用途に使うのかを提示しなくてはいけない。無言で録音するなどもってのほかである。5.に関しては、どうしてもシナリオのギミック上書き込みを行う必要があることがある。しかし、誰にも聞かず、勝手に取り上げ、印をつけるのはよろしくない。

 いずれにしろ私が言いたいのは「行動をする前に○○をします」と一言言ってから行ってほしいということである。

自分だけでなく、全員が楽しめるセッション

 これは、ルールブックにも書いている格言である。
TRPGは一人で行うものではない。話をし、考え、行動を行う遊びである。そのために一番必要なことは技術でも、理解でもなく、マナーであると考える。遊んでやっているとは考えず、どうすれば楽しくなるかを考えることができればきっと、更に楽しい時間を過ごせるようになるだろう。