キャラクター≠プレイヤー RPを行う上での考え方
今回は少し、TRPGをやる上でのロールプレイと情報について私の考えを述べさせていただく。あくまでも、個人の考えだが、このような考えを持つ人もいるということを念頭に入れておいて欲しい。
PL≠PC
タイトルにもある通り。TRPGではゲームをしている人物をプレイヤー、ゲームのキャラクターをキャラクターと呼ぶ。
基本的にキャラクターはプレイヤーのやりたいことに逆らうことは出来ず(強制的なイベントやダイスの結果は除く)、プレイヤーの望まないことは行わない。プレイヤーが考えた通りに動き、考えた通りの事を行おうとする。しかし、ここでよく考えて欲しいことはキャラクターは貴方ではなく、あくまでキャラクターという別の存在であるということだ。
登場人物と読者(執筆者)
私はTRPGを行う上でそのように考えている。GMとプレイヤーはひとつの物語を作り、その上での主人はプレイヤーの作るキャラクターである。キャラクターは地の文を読むことは出来ない(描写やプレイヤーしか知らないこと)し、後からこの描写は自分のキャラクターが活躍できないから気に入らないといって修正ペンで勝手に書き直すこともできない。
しかし、たまに【PL=PC】という考えで行動をする方がいる。
PL=PC
この方々が行う行動の例として
- 別の場所で起きている事を知っているように行動を行う(町を探索する一方、GMが一方その頃と別のシーンでヒロインが拐われたという描写を入れると、その情報をキャラクターは知らないのに助けようとする)
- プレイヤーとキャラクターの考えが会わない(相手の心を読める特技を使い、嘘はついていないだろうという結果が出てもプレイヤーは胡散臭そうだからという理由で結果を無視した行動を取り続ける。)
前記は、物語が進むにつれてわかることが多く、極端な例えではあるが刑事ドラマの初めの殺人事件が起きる前に刑事が飛び込み、事件を起こさせないし、始まる前から解決してしまうので物語がそこで終わってしまう。後者は読者の考えがそのままキャラクターとなり、いくらそのキャラクターと仲の良い設定があったとしても怪しいから信じていないと全て嘘のように考えてしまうだろう。前者ならば、一呼吸おき、まずはその情報が出るまで粘る。またはそれにあったRPをうまくこじつけるかGMに相談をすると良いだろう(ヒロインの家に忘れ物をしていた、たまたまヒロインの家の近くだから寄ろう、情報収集しに行こう等)。後者の考えならば、(自覚があるという前提ではあるが)心を詠むような特技を初めから取らないというのもひとつの対策だろう。
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まとめ
TRPGはひとつの物語を全員で作り上げていくものであり
- 途中で提案することはできても、物語を後から書き換えたり無かったことにはできない。
- キャラクターはエスパーではなく、相手の考えが全てわかるわけでも、天からの声(PL)が聞こえるわけでもない。
- キャラクターはプレイヤーの知っていること全てを知っているわけではない、逆もしかりである。(ファンタジーが舞台ならばキャラクターはライターの使い方を知らず、プレイヤーは手から火を出す魔法を使えない)